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むちうちになってから症状が出るまでの期間はどれくらいかかる?
交通事故に遭った際、むちうちのような症状に悩まされる方は少なくありません。
しかし、事故に遭ってからしばらく時間が経過していると、体調不良の原因が本当にむちうちによるものなのか、分からなくなってしまうものです。
実は、むちうちは症状が出るまでに時間を要することも珍しくありません。
そこで本記事ではむちうちの症状が現れる期間や、むちうちが疑われる具体的な症状について解説しています。
事故に遭ってから何となく体調が悪いという方は、ぜひ最後までご一読ください。
むちうちの症状が出るまでの期間
むちうちの症状が出るまでの期間として、受傷当日から翌日にかけてのケースが最も多く見られます。
一方で、症状が強く現れるのは事故の直後ではなく、数時間〜1日経ってからというケースも多く、交通事故から1週間あるいは2週間が過ぎてから、むちうちの症状が出てくることも珍しくありません。
このように、むちうちによる症状が強く出るまでには個人差があるのです。
むちうちの症状が出るまで時間がかかる理由
先述したように、むちうちの症状が出るまでには一定の時間がかかってしまいます。
これは筋肉の損傷だけでなく、神経が関与していたり、痛みによって姿勢が崩れたりといったことによるものです。
ここからは、症状が出てくるのに時間がかかる具体的な理由について、解説していきます。
交感神経によって痛みが感じにくくなっている
交通事故の直後は脳内でアドレナリンが分泌され、興奮状態に陥ってしまうことも少なくありません。アドレナリンは、交感神経を優位にするホルモンの一つであり、興奮作用やそれに伴う鎮痛作用があります。
交感神経が優位になると、心拍数の増加や血圧の上昇といった症状が現れます。交感神経が過度に優位になってしまうと興奮状態により、痛みを感じる感覚が麻痺してしまうこともあるのです。興奮によって痛みに気づいてはいないものの、事故で怪我をしてしまっており。落ち着いてから痛みに気が付くのです。
交感神経によって痛みを感じにくくなっている場合は、興奮状態から落ち着いてくると徐々に痛みが現れ始めます。
また、交通事故に遭った精神的なショックから、現実を受け入れられず痛みはないと思い込んでしまう人もいます。
神経圧迫
交通事故などによって首に大きな力が加わると、頚椎が正常な位置からずれてしまうことがあります。頚椎がずれると、場合によっては周りの神経を圧迫して、むちうちのような痛みが生じます。
そもそも、神経は血液によって健全な状態に保たれ、本来の機能を果たしています。そのため、神経が圧迫されることによって血液の流れが悪くなることはもちろんのこと、その状態が続くことでさらに神経に現れる症状が進行していきます。
最初は症状が軽いように思えても、時間の経過に伴って痛みを自覚するケースが多いのはこのためです。
またむちうちは外傷がないため、怪我していることに気が付きにくいといった理由も考えられるでしょう。
痛みを避けた姿勢の維持
人は普段、痛みを避けるためになるべく楽な姿勢を取ろうとします。しかし、その姿勢は本来痛みを抱えている部位にとっては楽な姿勢であっても、その他の筋肉や関節、あるいは骨に大きく負担がかかっていることもあるのです。
体にとって異常な姿勢をキープするために腰や肩などの筋肉が過剰に働いてしまうと、その部分の筋肉が次第に硬くなっていきます。その結果、発症することが多いのが腰痛や肩こりといった症状です。
つまり筋肉が硬くなるのは、日頃の過剰な筋活動の繰り返しが原因となっています。
そのため正しい姿勢を取らなければ、痛みは日が経つにつれ徐々に強くなっていくでしょう。そして交通事故に遭った後は、体にとって不自然な姿勢を維持してしまい、結果として痛みが現れてしまうのです。
むちうちの疑いがある具体的な症状
むちうちの主な症状として挙げられるものは、下記の通りです。
- 痛み(首回り・頭部・頸椎・腕)
- 痺れ(首回り・頭部・頸椎・腕)
- 麻痺(首回り・頭部・腕・指先)
- 凝り(首・肩・背中)
- 耳鳴り
- めまい・目のかすみ・眼精疲労
- 疲労感・倦怠感
- 吐き気
このように、むちうちの症状は首や肩の痛みや痺れだけにとどまりません。むちうちによって様々な症状が見られるので、事故とは関係ないと思っていた体調不良の原因が、実はむちうちだったということも十分ありえます。
ただし、症状が深刻になると顎関節の痛みや食欲不振、倦怠感などをむちうちの症状として訴える方もいるため放置することは危険です。
このように、むちうちを放置しておくと、症状が多方面に広がることも考えられるのです。
むちうちには、なるべく早い段階での治療が必要です。このような症状が見られる場合は、すぐに病院で詳しく診察してもらいましょう。
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